国税庁を装って個人情報を盗む取る詐欺メールが話題になっています。
それは「【国税庁】未払い税金お支払いのお願い」や「差押最終通知」といった詐欺メールを送りつけ、詳細はこちらと記載されたURLの行き先は架空サイト。
この架空サイトへと誘導し、個人情報を入力させて盗み取るといった手口です。
そのような見覚えのないメールは、すぐに削除しましょう。
この「【国税庁】未払い税金お支払いのお願い」や「差押最終通知」のメールがどのような内容なのか、リンクを開くとどうなるのかも併せてご紹介します。
もくじ
偽国税庁から届く偽ショートメール(SMS)の内容
上記が、先日届いた国税庁を偽ったショートメール(SMS)です。
本文は、以下のとおりです。
メール内容
【国税庁】未払い税金お支払いのお願い。
詳細はこちら:https://◯◯◯◯◯
【差押最終通知】
このショートメールは、もちろん偽国税庁のショートメールなので、削除して問題ありません。
こういった詐欺メールに記載されているURLは、開いてはいけません。
このURLをタップしてしまうと、架空サイトへ誘導される、または悪質なアプリのインストールを促されるといったことがあるので、URLは開かないようにしましょう。
今回は、どんな架空サイトになっているのかをご紹介します。
メール内のリンク先は、偽国税庁ホームページ
リンクをタップすると、偽国税庁のホームページに警告が表示されます。
内容は、以下のとおりです。
警告内容
差押最終通知
納税確認番号:◯◯◯◯◯
あなたの所得税(または延滞金(法律により計算した客勛について、これまで自主的に納付されるように催促してきましたが、まだ納付されておりません。
もし最終期限までに納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産。自動車などの登記登録財産や給与、売掛金など值権などの差押処分に着手致します。
対応金合計:40000円
納付期限:2022/00/00
最終期限:2022/00/00(支払期日の延長不可)
【お支払いへ】
上記は、表示されたとおりの言葉をそのまま入力しています。
(日付の部分は、開いた日付に更新される仕組みになっています。)
記述がおかしかったり、言葉や漢字がおかしいなどがありますが、原文のままにしています。
最後の【お支払いへ】をタップすると、次のページへと進みます。
先程の【お支払いへ】をタップすると、上記の支払ページへと移行します。
1に記載されているメッセージは、先程の警告文と全く同じ内容が記載されています。
そして、2では、本人情報の確認を入力という項目があり、メールアドレスと電話番号と名前を入力する欄になっています。
もちろん、ここで個人情報を入力してはいけません。
次の3では、お支払い方法の選択となっていますが、電子マネー(Vプリカ発行コード)しか、選ぶことができません。
クレジットカードやコンビニエンスストアやネットバンキング(Pay-easy)がありますが、選択することができません。
初めから電子マネーへと誘導する手口でしょう。
個人情報を入力せずに「次へ」と押すと「入力してください。」とメッセージが表示されますが、適当な言葉を入力しても先へ進むことが可能です。
(空欄のみエラーメッセージを表示する仕様になっています。)
そして次に、Vプリカ発行コードの入力画面になります。
ここで相手は、コードを入力させたいのでしょう。
親切に発行方法まで記載されています。
もちろん、案内に従って支払う必要はありません。
落ち着いて対応しましょう。
国税庁ホームページでも不審なメッセージに対して注意喚起
国税庁のホームページでも「不審なショートメッセージやメールにご注意ください」と2022年8月15日に掲載されています。
そこに掲載されているメッセージは、以下のとおりです。
現在、国税庁をかたるショートメッセージ及びメールから国税庁ホームページになりすました偽のホームページへ誘導する事例が見つかっています。
国税庁(国税局、税務署を含む)では、ショートメッセージによる案内を送信しておりません。
不審なショートメッセージやメールを受信した場合や、国税庁ホームページをかたるサイトを発見した場合には、アクセスすると被害を受ける恐れがありますので、アクセスしないようご注意ください。
国税庁ホームページアドレスは、https://www.nta.go.jp/です。
国税庁ホームページを利用する際には、ブラウザのアドレス欄を必ずご確認ください。
詳しくは、国税庁ホームページをチェックしてください。
詐欺メールに騙されない方法
基本的に詐欺メールは、個人情報を盗み取るために架空サイトへと誘導します。
そして本物そっくりのページから個人情報の入力を求めて盗み取る手口がほとんどです。
そこで、こういった詐欺メールに騙されないための方法をご紹介します。
騙されない方法
- メール内のURLから公式ページへ移動しない
- 心当たりがないメールは、GoogleやTwitterで検索
- 詐欺メールの情報共有
やはり、騙されない方法で効果があるのは、メール内のリンクからログインしないこと!
よくある詐欺メールは、「急いでログインしてご確認ください!」のようなログインを促す詐欺メールが多いですね。
Amazonや楽天、Appleなど架空のログイン画面を表示させてログインIDとパスワードを盗み取ります。
なので、日頃からどんなメールでもメール内のURLからログインしないように癖づけましょう。
アプリやお気に入りなどから公式ページへログインするようにしましょう。
判断が難しいメールは、GoogleやTwitterで検索するとすぐにわかると思います。
同じように困っている人や、このメールが偽物なのかをすぐに見つけることができると思います。
相手は、あなただけに詐欺メールを送っておらず、不徳的多数に一括送信しています。
判断に迷ったらメールのタイトルや本文などをコピーして検索してみましょう。
自身が詐欺メールに騙されなくても、家族や友人が騙されてそこからあなたの電話番号やメールアドレスが漏れるかもしれません。
詐欺メールが届いたら、情報共有をして騙されないように助け合いましょう。
スマホデビューした両親やお子さんは、特に注意が必要ですね。
その他の詐欺メールの事例
今回届いた偽国税庁のメール以外にも企業を装った詐欺メールは多数発生しています。
詐欺メール事例
- Apple
- Amazon
- 楽天
- NHK
- 日本郵便
- 佐川急便
- メルカリ
- SoftBank
- ゆうちょ銀行
これまでの詐欺メールをいろいろ紹介していますので、この機会にどういった詐欺メールがあるのかチェックしてみてください。
カテゴリ:フィッシング詐欺
まとめ
国税庁を装った詐欺メールを紹介しました。
まとめると、今回の事例は、以下のとおりです。
送り主 | 偽国税庁 |
キーワード | 【国税庁】未払い税金お支払いのお願い 【差押最終通知】 |
手口 | 電子マネーVプリカ発行コード支払いへ誘導 |
1度こういったメールが届くと、残念ながらまた忘れた頃に新たな詐欺メールが届くと思います。
メール内のURLは、決して開かないようにご注意ください。
最後まで、ありがとうございました!